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speakin' out

頭の中を整理するためには、言葉に出すと良いよね!

書籍:小学4年生の世界平和

 「小学4年生の世界平和」という本を読んで、「知的スタミナ」という言葉が目にとまりました。

 

 書籍の概要を述べると、アメリカ合衆国の小学校教師、ジョン=ハンター氏の30年にわたる取り組みについてのエッセイという形になっています。彼の考案した「世界平和ゲーム」は、環境・資源・民族・経済問題などが複雑に絡まり合った現代社会の縮図を小学3~4年生に提示し、これらを数週間ですべて解決させるものです。子ども達は1国の首相として、または国防大臣として、あるいは有力な市民として、時には武器商人や破壊工作員として、一種のロールプレイを通じてゲームに参加していきます。このゲームに参加した生徒達が、どのような経験をし、どのような変化がうまれたか、という内容が中心です。

 ゲーム自体いかにも魅力的なアクティビティですが、ハンター氏はこのゲームを実施するのに必要な資質が、教師達と子ども達それぞれにいくつかあると述べています。その一つに「知的スタミナ」という言葉が含まれていました。

 ハンター氏はこの「知的スタミナ」という言葉に多くの定義や説明を当てずに用いています。しかし文章のあちらこちらに彼の人柄や重要視しているポイントがあらわれていて、何となく理解したような気になってしまいます。ちなみに、「知的スタミナ」についてハンター氏の言葉を借りると、

  1. すぐに見つかるような安易な答えなどない厳しい問題に、じっくり時間をかけて取り組めること
  2. 答えが「形を成してくる」こと待つことができること
  3. 時間と反復で育まれること

にヒントがあるように思えます。教育業界で叫ばれるアクティブラーニングや、高大接続改革について思いを巡らしてもやもやとしていた折、「知的スタミナ」という言葉がなにやら腑に落ちる感覚で受け入れられました。何ともしっくりとくる言葉です。

 

 この書籍に関心あるかな、と思うのは以下のような人です。

  • 教育業界に携わる人
  • 国際社会や環境問題を扱う仕事に従事する人
  • ワークショップやグループワークに関心がある人
  • チームワークやリーダーシップについて学びたい人

※あくまで個人の意見です。